保護者、地域等学校関係者の皆様への教育長メッセージ

最終更新日：2025年12月3日

保護者、地域等学校関係者の皆様への教育長メッセージ(69)

『ウェルビーイング（その人にとって幸福な状態）とレジリエント（回復力・しなやかさ）』

　最近、様々な場面で「ウェルビーイング」という言葉を聞くようになりました。
「ウェルビーイング」は「やってみよう（自己実現と成長）」「ありがとう（つながりと感謝）」「なんとかなる（前向きと楽観）」「ありのままに（自分らしさ）」を意味しています。辞書を調べると「身体的（ウェルネス）・精神的・社会的に良い状態」を指しています。今年度の海部地方教育事務協議会の研究委嘱校である弥富市立弥生小学校では、このテーマを正面に掲げ、話し合い活動で進める特別活動のあり方（クラス会議）についての発表をして頂きました。まさに学習指導要領がめざす「対話的」で「深い学び」をめざしていました。私たちは書物を通して多くの事を学ぶように、人との会話を通しても学ぶことができます。たかが耳学問であり、されど耳学問でもあります。子どもたちの相槌を打つ話し合いに感心させられました。今回の発表でもう一つ気になる言葉がありました。「レジリエント」です。「困難やストレスに直面した時、それを乗り越え適応し、立ち直る力」の事です。心のしなやかさの事でしょうか。今一番求められるのはウェルビーイングをめざすと共に、上手くいかなかった場合のしなやかさ（回復力）を身に付けてほしいと願うばかりです。

　11月は交通安全教室、防災教室、防犯教室（今年、高台寺が取り組んで下さいました）をして頂きました。正に「自分の命は自分で守る」学習をしています。
この学習で大切な事は、様々な場面を想定し、さまざまな方法で訓練することです。学校をめぐる状況が厳しくなってきた今日、絶対行わねばならない学習で、学校以外の方たちとコラボした訓練が肝要となっています。地域ぐるみの取組を期待しています。そういえば、11月14日から3日間、市学校運営協議会の10周年記念事業として、CSの愛称とロゴマークの募集を行いました。16日にはヨシヅヤ本店のセンターコートで表彰式を行い、多くの方に10年の歩みのパネルを見て頂きました。「津島っ子応援団」CSは見事に津島市の特色ある教育になっています。

　11月は芸術の秋。続けて生け花の展覧会に出席させていただきました。未生流の発表会。大正から昭和の初めに佐藤新兵衛氏の活躍もあり、この地方の代表的な華道となっています。均整のとれた二等辺三角形の中に花を生ける美しさに思わず感激しました。

訓練のサイレン鳴りし薩摩汁

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和7年12月1日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　津島市教育委員会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　教育長　浅井厚視